10.新婚生活 --------------------



18番松坂大輔は、兼ねてから噂のあった日本テレビの柴田倫世と結婚して
新婚生活を送っていた。
歳は少し離れてはいるものの松坂にとっては野球に集中できる環境を
彼女は作ってくれている。

「大輔、夕飯出来たよ。」
「今行くよ。」
松坂が倫世が作った食事に箸をつけようとした時
家のチャイムが鳴った。
「どちら様ですか?」
と倫世が言った。
「速達です。判子お願いします。」
「ご苦労様です。」といい倫代は、手紙を受け取った。
「大輔宛だ。誰からだろう?宛名は書いていないし・・・」
倫世は不振に思いながらも松坂に手紙を渡した。


「何松坂はそんな事も知らずに夕食を食べていた。だったの?」
「大輔宛に来てるわよ。それが宛名も書いてないのよね。
何だか気持ち悪いわ。私もアナウンサー時代によくあったけど。
こういう宛名のない手紙はいつ届いても気持ち悪いわね。」
とため息混じりに倫代は言った。
松坂は、倫世の言葉にも耳をかさず手で封筒を破るようにして開けた。

「五輪会のお知らせ?なにこれ?」
その時ひらりともう一枚同封されていた用紙が落ちた。
倫世が拾い
「何かもう一枚紙が入ってたよ。」
松坂はそっちにも目を通した。
思わず彼は目を疑った。
やはりもう一枚の用紙にも次の文があった
[このアテネ五輪会は今大会の野球日本代表に選ばれた選手全員が該当となり強制参加になります。
尚、欠席者には重大な罰則が科せられます。]

「強制参加ならまだ分かるけど重大な罰則って何なんだ?」
松坂からはずっとその事が頭から離れなかった。

何松坂はそんな事も知らずに夕食を食べていた。




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